体育会学生。
帰国子女、高学歴に並び、『就活3強』と言われるアスリート達が、現在ほど企業に求められない時代がやってくるかもしれない。
これまでのアスリートでは社会で活躍できない時代がやってくる?
ここ最近の世界は大きく変化しようとしています。
1980年代に、パソコンやインターネットなどの情報通信技術(ICT)の発展により第三次産業革命が起こり、大きく時代が変化しました。
それまでは、LINEなどのアプリはもちろん存在せず、情報のやり取りの中心は手紙。
この頃から世界でも有名なFacebookやAppleなどのIT企業が有名になり成長し始めました。
そして現在、第四次産業革命が起こりつつあります。
よく聞く言葉では、AIやブロックチェーン、モノのインターネット(IoT)、3Dプリンターなどが出現することにより、今まで人間がやってきことをより正確に、素早く様々な機械が代替してくれることにより、組織や事業の生産性が飛躍的に向上しています。
これにより、今まで存在していた仕事や役割が機械に替わっていくことで、人間は新たな仕事に就く必要が出てきます。
軽く背景を説明したところで…本題に戻ります。
なぜ、アスリートが就活3強から外れてしまうのか?
それは、体育会の強みと言われている
①勝ちへのこだわりの強さ
②上下関係の重視、素直さや従順さ
③組織の中での立ち回りの上手さ
のうち、①、②が機械に取って代わられてしまう可能性が高いからです。
①の勝ちへのこだわりの強さというのは、ひたむきに目の前の仕事に取り組み結果を追い求める力を指しています。
体育会学生の皆さんは朝から晩までどうやったら試合に勝つことができるのか?ということを考え続け、努力し続けている方が多いかと思います。
ですが、残念ながら24時間365日不眠不休で頑張れる機械に人間は勝つことはできないようです…(もちろん、仕事内容によりますが。)
②の上下関係の重視、素直さや従順さ。この能力は今まで大変重要視されており、企業から最も評価されてきたポイントです。ですが、今後の社会に必要とされる能力は、先輩から言われたことを従順に遂行できる能力ではなく、自分からなにか新しい考えやアイデアを作り出して、それを形にしていく。そんな能力が求められるようになります。
今までは0→1の仕事を先輩や上司が行い、1→100までを後輩が担ってきました。
ですが、これからは0→1の仕事を人間が行い、1→100までの仕事は機械に任せるという構図に変化していきます。
機械への代替により、今までは「素直さ、従順さ」を強みとして、1→100の仕事において多大な価値を発揮してきた体育会学生の価値が発揮しにくくなってきてしまっています。
(体育会学生の強みや弱みについてはコチラの記事をチェック!→https://career.cs-park.jp/column/detail/50)
体育会不利の時代にも生き延びる”ニューアスリート”とは?
第四次産業革命の発端により、「0→1の仕事」に関わることが、人間が介入することの価値へとなりつつあります。
今までは「体育会学生=価値の高い存在」という構図でしたが、第四次革命後は価値を発揮し続けることのできるアスリートと、そうでないアスリートに分かれていくと考えられています。
私達は前者を「ニューアスリート」と定義し、後者を「オールドアスリート」と定義しています。
世の中では、ニューエリートという言葉が広く普及し、「今までの価値あるエリート」と「これからの価値を持つエリート」には様々な点で違いが生まれるであろうといった本が有名になっていますが、同様のことが体育会、アスリートという括りでも起こりつつあるようです。
参考までに…ニューエリートとは、安定することがかっこいいというより、大きな夢を追いかけていることをかっこいいと考えている人を指していたり、出世、名誉のために頑張っているのではなく、楽しいからやっている、他者貢献のためにやっているという人達のことを指していたりします。
後編では、これからの時代において二極化していくと考えられるニューアスリートとオールドアスリートの定義の違いを説明していきます。
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