体育就活支援サービスを展開するCSParkCareer。
イベント事業、人材エージェント事業、オウンドメディアなど、
「体育会学生のキャリア」に関する様々なサービスを提供しています。
このCSParkCareerを運営している人は、どのような経歴や想いを持ち、体育会学生のキャリア支援を行っているのでしょうか?
そこで今回は、CSParkCareerを運営する株式会社大学スポーツチャンネル(以下dsc)キャリア事業部の中島さんにインタビューを行い、中島さんが抱く、CSParkCareerへの熱い想いに迫りました!
今回話を聞いた人
・中島 幸司さん
株式会社大学スポーツチャンネル(以下dsc)キャリア事業部5年目。
大学2年からdscで学生インターンを経験し入社と同時に、キャリア事業部を立ち上げる。
dsc社員、学生インターン生に対し、彼らが仕事中であろうと問答無用に話しかけまくるその明るい性格や、洗練されたトーク術は社内では有名。なかしーさんの愛称で親しまれています!
ーー中島さん!本日はよろしくお願いします!
よろしくお願いします!なんだか真剣な話をするのは久しぶりなのでぎこちないです(笑)
人材エージェント業=「就活生の横流し」への疑問
ーー早速ですが、中島さんが運営する体育就活支援サービス「CSParkCareer」について質問をしていきます!
そもそも、中島さんはなぜ人材エージェント業に興味を持ったのですか?
実は最初はエージェント業はしたくなかったんです。
その理由は、このキャリア事業を立ち上げた経緯にもあるんですけど、もっと体育会学生が色んな部活動で培ってきた経験を活かしていける、個人個人のビジョンや目的をもって働いていけるような世の中を作りたいなと思った時に、キャリアイベント事業であれば、企業さんが来て、しっかりと学生さんが自己分析・企業分析をして、出逢いの場になっていけるというところで利益が発生するけれど、人材紹介の場合には、その学生が、企業に入社をしたら報酬としてお金がもらえるというビジネスになってしまうので、人材エージェントは良く言えばマッチングビジネス。
悪く言えば就活生の横流しみたいだなと業界をみていて思ったんです。
ーーなるほど...。そのうえで、なぜエージェント業に?
確かに人材エージェント業は、学生の個性や能力というよりも、いかにこの子を(紹介した会社に)入れるかみたいな感じが強くなってしまっていて、それだとエージェント業はやりたくないと思っていました。
ただ、既存のイベント事業を展開していくうえで、それだけだと、個別のフォローができない。全体に対してはある程度の価値観とか考え方は提供できたとしても、一人一人に対し本当に言語化されるまでの形として働きかけることはできないなと気づきました。
そこで、エージェント業という仕組みとしてやらなければいけないのであれば、今までやってきたモデルとは違うエージェント業としてやっていけないか?と思いました。
もちろん成果報酬型ビジネスにはなるけれども、どちらかというと教育視点。
どれだけ価値観を引き出せるか。そして学生自身が自ら考えて就活が出来る。いうなれば、もっと考えながら、目的を持ちながら生きていける体育会学生の人材を育成したいなという想いをもってエージェント業をやっています。
自身のキャリアを真剣考えるキッカケとなった出来事とは?
▼職場内では明るく、いつも楽しそうに仕事に取り組む中島さん。社員、学生インターン生に対し、彼らが仕事中であろうと問答無用に話しかけまくるとか。
ーーなるほど。エージェント業の中でも、体育会学生に特化している点というのは、中島さんが過去に当事者(体育会学生)だったからという関係性はあるんですか?そもそも、どんな経緯でキャリア事業に携わろうと思ったのですか?
自身のバックグラウンドだけでいうと、体育会学生というのは後付なんです。
1番は「教育」ですね。僕自身の経験から、1番のキッカケは中学生のときでした。
僕、成績がオール1だったんです。やばくないですか?(笑)
当時は明らかに劣等生で本当に問題児でした(笑)
ーーその話本当ですか!?それはやばいですね(笑)
ただ、野球とか、スポーツに関してはすごくやる気があって、部活動でも色んな競技で結果を出していたりはしてました。そんな感じの中学生活だったので、中学校を卒業してからは「とび職」になろうとしてたんです。
それか、工業高校に行くか。別にとび職がやりたいからとか、工業高校に行きたいとかじゃなくて、単純に「勉強が嫌だったから」です。
そんな形で逃げの意思決定をしていて、中学の三者面談の時にそれを先生に言ったら、
「お前はそんな逃げの意思決定でいいのか。人生を狭めるだけだぞ」と言われました。
それから、自分自身がどうなりたいかっていうのを模索したときに、「エリートサラリーマンになりたい」と思ったんです。おそらくその当時のドラマとかの影響だったと思うんですけど、世界をまたにかけてビジネスをするビジネスマンに憧れましたね。
それがかっこいいなと思っていて、その職業イコール総合商社とか、大手広告会社とかでした。
そしてそこで働いている人が、どこの大学に行っているかを調べた時に、早慶上智などのいわゆる偏差値の高い大学だったんです。じゃあ、進学校にいかないとエリートサラリーマンにはなれないから、勉強をしてみようかなと思いました。
ーーその三者面談で当時の先生に言われたことが、中島さんにとって初めて自身のキャリアを考えるキッカケになったんですね!
はい。本当に、その当時の経験が、自分が将来どうありたいかを真剣に考えるきっかけになりましたね。
それから、死に物狂いで勉強して、最終的に都内の進学校に入ることが出来ました。
高校、大学と周りの友人達は当然小さい頃から頭のいい人ばかりで、唯一自分だけが成績オール1から這い上がってきた劣等生でした。
だからこそ、勉強ひとつでこんなにも人生って好転するんだと気づいたと同時に、それなら世の中には勉強が出来ないだけで人生を悲観している人は無数にいるんじゃないか?
その人達が、もっと主体性をもって勉強したいと思えるような助けになりたいと思い、塾講師や家庭教師のアルバイトをしたりしました。
その中で、勉強が出来ない人は勉強をやらされている、ある意味「義務」のような勉強に対する姿勢を、自分からやりたい!と思えるようなモチベーションの部分を変えることを意識して取り組みましたね。
だから、家庭教師をしても、始めの5回とかは、雑談だけで終わることもありました(笑)そうすると逆に生徒が「先生、勉強しなくて大丈夫なの?」と言ってきて、そこから生徒が勉強に取り組む姿勢をみせてくれました。
そうやって勉強は義務ではなく、その子にとっての願望にすること。今までとこれからの人生を考えた時、どれだけ重要かを共感してもらうことに専念しましたね。
「教育」からなぜ「キャリア」に?
▼次第にいつも笑顔で明るい中島さんも真剣な表情に...!
ーーなるほど。お話から、中島さんは「教育」に関することをなさっていたので教職などは考えなかったのですか?なぜ「キャリア」に?
教職になることも考えました。しかし、これからの時代、勉強(学歴)がメインになる時代にはならないなとも思ったんです。
だからこそもっと本質的に、人の価値観ベースで人生を開拓することを考えたときに、それは仕事(キャリア支援)だなと思いました。
そんな経緯があって、僕はキャリア事業をしたいと思いました。
まとめ
自身の経歴、過去の体験から、
「体育会学生自身が自ら考え、目的を持ちながら生きていける体育会学生の人材を育成したい」
そんな想いを持ちCSParkCareerを運営する中島さん。
序盤は笑顔で明るい性格の中島さんですが、インタビューが終盤に近づくにつれて、真剣なまなざしで想いを語る中島さんがとても印象的でした。
【後編】では、中島さんが担当する大学スポーツチャンネル(dsc)の「キャリア事業」を詳しく紹介します!乞うご期待ください!
(取材/記事執筆 大学スポーツチャンネルインターン 北川 健博)