「大学に入学をしてからもっと真剣に学部を選べばよかった!」
「今日の試合の前にこういう準備をしておけば、勝てたかもしれない!」
そんな後悔をしたことはありませんか?
それぞれ、様々な後悔をしてきたのではないかなと思います。
ですが、就活ではそんな後悔をもうしたくありませんよね?
最近の統計によると社会人10年目までの約8割が就活を後悔しているそうです。
社会人経験者から就活の極意を学ぶ、「もし、社会人◯年目の私が就活をやり直すなら?」シリーズ。
第2弾は、神奈川大学アメリカンフットボール部でキャプテンを務め、大手人材会社でMVP獲得などの活躍をしてきた、梅垣さんにインタビュをしました。
Q1.お仕事について
現職は何ですか?
現在は、CSParkCareerでキャリアアドバイザーをしています!
社会人は3年目、今の会社が2社目になります。
前職は、今と同じ「人材業界」でした。その会社では、扱っている自社メディアの法人営業のお仕事をしていました。営業成績を厳しく求められる現場で数字を追いかけるような毎日でした。
どのような理由から転職されたのでしょうか?
1番は、「自分らしく働けていないな」と感じたことでした。私は、就職活動自体に時間をかけることができずにファーストキャリアを決めたので、入社してからのギャップが大きかったです。
キャリアアドバイザーとしてBtoCの仕事がしたくて、前職の会社に入社をしたのですが、担当になったのはBtoBの法人営業でした。
自分のやりたい仕事ではなかった為、目先の営業目標を達成することばかりが目的になってしまいました。自分事として仕事をとらえることができなかったのが、自分らしく働けていなかった要因だと思います。
仕事内容について「現実」と「理想」の乖離部分のギャップを埋めることはなかなか難しかったです。また、前職はワークライフバランスもあまりとれていませんでした。その為、今も現役で続けているアメリカンフットボールも満足に続けられず、「やりたい」と感じていた新卒エージェントのキャリアアドバイザーとして転職を決めました。
実際に転職をしてみてどうでしたか?
今は本当に自分のやりたい事をやれているという満足感があります。やらされている感覚は一切ないので、自分らしくいれるなと感じています。前職は大手だったので、一緒に働く社員のモチベーションもバラバラでしたが、今は皆が同じ目標に向かって同じ方向を向けているという、チームスポーツで勝利を目指しているのと同じような感覚があります。
Q2.仕事で部活での経験が生きたと思うことは
2点あります!
1点目に、「準備をする習慣」です。
アメリカンフットボールというのは、”自分たちがどうプレーするか”よりも”相手を分析し弱点をどう攻めるか”が重要になってくるのスポーツです。
”分析をしいかに準備するか”で、戦う前に勝敗がかなり左右されます。営業を試合に例えると、お客様との商談前にお客様の弱点を探す準備をすることで、本番になって改善提案をすることができました。
アメフトで身についた「準備をする習慣」が役立ったのです。
2点目に、「良くも悪くも期待しないこと」です。
スポーツは、上手くいく瞬間は一瞬でそれまではしんどいことの方が多いのではないでしょうか。一つ上手くいったとしても次を期待せず、常にモチベーションがフラットな状態でいることは仕事にも役立ちました。
自分に対して期待をしないだけでなく、相手に対しても”こうなってくれたらいいな”を思わないようになりました。
そのお陰で、商談が1つ上手くいっても次のお客様とはうまくいかなかった、というようなことが起きても過度な期待をしていないので、切り替えていくことができました。
Q3.就活を振り返ってみて
就活を始めたのはいつ頃でしたか?
本当に遅かったです。4年の4月頃でした。
もともと教員を志望していたのですが一度社会人を経験することを決めました。とはいえ就活を始めたのは遅く、特にやりたい事もなかったので就浪をしようかなとも考えていました。
また自分は、部活の主将を務めていました。その為、就活と部活の2軸で進めることが難しかったというのが、本当のところです。
ファーストキャリアはなぜ人材業界だったのでしょうか?
就活当時、CSParkCareerを利用していました。キャリアアドバイザーと面談をする中で、「ここで働かせてください!」と話したことを覚えています。そのくらい、新卒エージェントとして働きたいなという気持ちは漠然とありました。
しかし、新卒の自分には仕事の知識も社会人としての知識も乏しく、同じような経験値の人間が学生にアドバイスではきないと感じました。その為、様々な業界を幅広く知ることができそうだと感じた前職でまずは働くことに決めました。
Q4.今、就活をやり直せるとしたら
改善したいことはありますか?
就活を始める時期です。
体育会学生にとって、就活時間の確保は難しいです。だからこそ逆算して早く始めるべきだったと感じています。3年の夏頃からインターンに参加したり、とにかく社会人やいろいろな方に会って話を聞いたら良かったです。
同じ部活だった同期は、社会人として3年経った今半数くらいの人がすでに転職をしています。そのくらい、就活時に満足がいくまで自己分析や会社理解ができていなかったという事だと思います。
就活に成功要因があるとしたら何でしょうか?
就活に成功して今も楽しそうに働いている人たちももちろんいます。
その人たちの成功要因は、2つのうちどちらかだと感じています。
1つ目に「周りに合わせず就活をしていた人」。周りの友達が説明会に行くから自分も足を運ぼう、などと何も目的もなしに就活を行ってしまう人もいるかと思います。ですが、きちんと自分なりのやり方で、目的を持って就活にも取り組めていた人は給料など条件だけを見ることもなく企業を選び、今も自分らしく働けているようです。
2つ目に「時間に余裕を持って就活を行った人」。特に体育会学生は、期限のある目先の部活に全集中してしまいがちです。4年生にもなれば特に、引退も近づき就活を優先できなくなってしまうことを見越して早い時期から就活を意識して行動していた人たちは、納得のいく会社に入り生き生きと働いているように思います。
Q5.今の就活生に伝えたいことはありますか?
色々な人の話を聞いて、就活をしてください。
そしてその為にもやはり、早くから就活に取り組むことが必要です。
エージェント、社会人、親…etc.知らない世界に飛び込むので、やはり先人の話はきちんと耳を傾けて聞いたほうが良いです。自分も前職についてミスマッチが起きてしまった原因は、きちんと周囲の大人が与えてくれる、仕事内容についての情報をつかみ切れていなかったからだと感じています。
先人の話を聞くことで、会社と自分の理解に時間を当ててください。
会社については、部署ごとの仕事内容が分かるぐらいまで情報収集をしたら良いと思います。
自己分析については、社会人になっても深まっていくものです。「これがやりたい」というものが見つからなくても、「こういう事をしている時にやりがいを感じるの」という所まで落とし込めるよう、ゴール設定したら良いのではないでしょうか。
部活が大事なことは僕自身も十分わかりますが、そればかりを優先してしまっては業界も限られ今後の長い人生の自分の可能性を閉ざしてまうことになります。
就活時は、人生で一番選択肢の多い時です。比較対象を多く持って就活ができればと思います。