はじめに
就職活動を初めた学生で誰もが1度は興味を持つといっても過言ではない「マスコミ業界」。“華やか”に見える「芸能人」とも密接にかかわる機会も多く、そのイメージはとても“煌びやか”と言えるでしょう。
多くの人が「マスコミ」と聞くとテレビ局のことをイメージするかと思いますが、その業種は思いのほか多種にわたります。
この記事では、“煌びやかな”「マスコミ業界」の詳細について紹介したいと思います。
どんな業界なのか?
「マス・コミュニケーション(マスメディアを用いて不特定多数の大衆に大量の情報を伝達すること)」という言葉を略して「マスコミ」というようになりました。ですので、この業界には「マスメディア」である「テレビ」、「新聞」、「ラジオ」、「雑誌」、そして「インターネット」を通じて情報を発信する企業が属しています。
様々業態はありますが、メインの業務は「情報を伝達する」こと。もっと砕いて言うと、「日本や世界中で起こっている出来事や事件を「情報」として消費者に届ける」ことを行っています。政治に関する情報、日常生活で役立つ情報、経済についての情報、スポーツの最新情報など、取り扱うものに際限はありません。「情報を発信する側」とイメージしてもらえればよいかと思います。
・テレビ局(NHK、日本テレビ、テレビ朝日、TBS、フジテレビ etc)
いわゆる「マスコミ」のイメージは恐らくこのテレビ局に関するイメージのことでしょう。世間の流行を紹介する朝の情報番組、お茶の間を盛り上げるバラエティ番組、旬なニュースを伝える報道番組、日本で根強い人気のスポーツ番組、少しニッチな深夜番組など、テレビ通して情報を伝達するのがテレビ局です。
そして、テレビ局に勤める社員は内容を企画、取材、制作、収録、編集し最後には放送するなど、1つの番組を放送するために様々な仕事があります。もちろん、社内で分業はしているはずですが、それでも業務内容が幅広いため働く環境ははっきり言って“激務”と言えるでしょう。
番組を全国に配信している関東の「キー局」のほかにも、地方各地に存在する「地方局」や衛星電波を利用する「BS,CS局」などがあります。
・新聞社(読売新聞、朝日新聞、日本経済新聞 etc)
駅の売店やコンビニで販売している新聞や購読契約をしている家に毎朝届く新聞を制作・発行しているのが「新聞社」です。インターネットの普及に伴い、購読者数が減っていると言われていますが、新聞記者が地道な取材を重ねて制作する新聞記事は、信ぴょう性、信頼性の高い情報として根強いニーズがあり、今後も「マスコミ業界」の基幹業種であり続けることが予想されます。
日本全国に営業所を持ち、購読者数も多い「全国紙」や地域限定で発行している「地方紙」、スポーツ情報をメインに取り扱う「スポーツ紙」などがあります。
・ラジオ局(ニッポン放送、TBSラジオ、文化放送etc)
実はテレビよりも先に一般家庭に浸透した「ラジオ」。テレビ・新聞など他のメディアが発達した今、かつての勢いはありませんが、「声」と「音」だけで情報を伝えることができるため、車の運転中などではよく利用されています。それ以外にも、消費者から質問やリクエストを番組内で取り上げてくれたりもするので、ニッチなファンを多く持つメディアでもあります。
ラジオを放送する局は日本全国に点在しており、大きく分けると「AM局」と「FM局」に分けることができます。
・出版社(カドカワ、ゼンリン、ベネッセHD etc)
大学の授業で使用する教科書やきれいなモデルが表紙を飾るファッション誌、少年の青春の1ページを飾るマンガなど、「本」というメディアを使って情報を伝達するのが出版社となります。
この業界は、インターネット・スマートフォンが普及する煽りを大きく受けていて、いわゆる「紙の本」という形態での売り上げが全盛期の半分以下になってしまった業種です。ただ「紙の本」の売り上げは下がっていますが、紙ではない電子書籍が台頭し始めているので、メディアとしての力は十分にあるといえるでしょう。
・インターネットメディア(Yahoo!ニュース、LINEニュース etc)
スマートフォンの普及とともにこの10年ほどで急速に力をつけてきているメディアです。今ではスマートフォンで情報を仕入れるのが主流となっているので、今後もどんどん市場が拡大していくことが容易に想像できます。また、インターネットが使用できる環境であれば、“いつでも”“どこでも”情報を編集し発信することができるので、情報の確度はともかく、速報性という意味では、一番適しているメディアと言えるかもしれません。
今後の動向
どの業態にも言えることではありますが、ここ10年以内のインターネット技術の普及とスマートフォン市場の爆発的な拡大の影響を大いに受け、それらが登場するまでのやり方では太刀打ちできない状況となっているということです。
そこで、それぞれの業態でインターネット・スマートフォンを活用した新たな営業スタイルを確立しようと試行錯誤したのがこの10年です。そして、この流れは今後も続くでしょう。というよりは、インターネット・スマートフォンを活用するというのが前提の業態となっていくかもしれません。
具体的にいくつか紹介してみたいと思います。
まずテレビで考えると、「見逃し配信」と呼ばれるサービスが始まり、テレビ電波ではなくインターネット回線を使用して番組が見られるようになりました。そして、それは生放送だけでなく、放送日が過ぎた番組もいつでも見ることができるようになっています。
新聞・雑誌は電子版の配信をすることが当たり前となり、ラジオも「radiko」というスマートフォンアプリが開発されたことで、スマートフォンでも放送を聞くことができるようになりました。
最後に
「情報」という形のないものを取り扱うため、常に変化が激しい業界です。この業界を志望するのであれば、そういった変化に柔軟に対応できることや“激務”に耐えることができる体力が必要かもしれません。
ですが、「情報」を取り扱うということは、「時代の最先端を行く」と言い換えることもできます。自分が取り扱う情報によって、日本や世界にすむ人々に影響を与えることができるかもしれません。多くの人に影響を与えたいと考えるのであれば、最適な職業ともいえるでしょう。
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