はじめに
いきなりですが質問です。
現代社会で生活していくために、毎日触れるものといえばなんでしょう?
答えは人それぞれあるかと思いますが、今回、我々CSParkCareerが取り上げたいのは、「お金」にまつわる業界、つまり「金融業界」についてです。
「お金」というとても重要で、繊細なものを扱うため、とても“おカタい”イメージがある「金融業界」。採用人数がとても多いが、その分、退職者も多いのでは...?というイメージを持たれている学生も多いのではないでしょうか?
とはいえ就活に関して言うと、「人気業界」の一つであることは間違いありません。この記事では、「金融業界」についての基本的な内容を説明したいと思います。
どんな業界なのか?
「金融業界」と聞くと、「○○銀行」ということを思い浮かべる学生が多いのではないでしょうか?その理解は間違いではありませんが、十分ではありません。まずは「金融業界」にどのような業種があるのかということをおさらいしていきます。
・銀行(三菱UFJ銀行、三井住友、みずほetc)
全国展開をしているような「三菱UFJ」「三井住友」「みずほ」の3大メガバンクや地方それぞれを基盤としている地方銀行など、皆さん自身も銀行に口座を作っている人が多いかと思います。
個人や法人から「預金」という形でお金を預かり、お金を必要としている人(おもに事業主)に金利を付けて貸し出すことで利益を出す。というのがメインの業務といえます。数年前にこの銀行を舞台にした「やられたらやり返す」というセリフのドラマが流行りましたよね?
このほかにも、株式や不動産の管理などを提供している「信託銀行」や特定の業種を相手としている「信用金庫」なども大きく分けるとここに属します。
・証券会社(野村証券、大和証券、SBI証券 etc)
株式などの「証券」を取り扱うことで利益を出すのが証券会社です。もう少し詳しく説明すると、大きく分けて3パターンあります。まず1つ目が、企業が発行する株式を投資家などの売り手に販売する際の手数料で収益を上げるパターン。2つ目が、投資家が行う証券売買の仲介をすることで収益を上げるパターン。3つ目は、証券売買を自分たちで行い収益を上げるパターンです。このビジネスモデルのため、株式市場の影響(つまり、景気の影響)を大きく受けてしまいます。
近年では、インターネット上をメインとしている「ネット証券会社」という業態も頭角を現し始めています。
・保険会社(明治安田生命、Aflac、東京海上日動 etc)
生命保険や損害保険などを取り扱う企業のことです。保険の種類を細かく分けるときりがないのですが、体育会学生に身近な例を挙げると、練習中などで起きた怪我の治療費などを補償してくれる「スポーツ安全保険」をイメージしてもらえたらと思います。
様々な種類の保険商品を開発し、顧客に購入してもらうことで保険料を支払ってもらいます。その保険料が収益となるのです。
「保険の営業」と聞くと、“ゴリゴリ”“バリバリ”をイメージする人もいるかもしれないですが、多くの会社において出来高制の給与体系をとっているため、営業が向いている人にとっては、若手でも高収入を狙える職種とも言えます。
・その他(プロミス、アコム、VISA etc)
その他にも、消費者にお金を貸すことで利益を出す消費者金融や、クレジットカードを取り扱うクレジットカード会社なども金融業界の一つの業種です。
業界について
就活生の人気に限って言うと、一回り二回り上の世代にとっては、金融業界に就職する=エリートというイメージがあり、とても人気の業界でした。ただ、その“おカタい”イメージからか、近年はかつてほどの人気はなくなってしまった業界ともえます。
2008年に起きたリーマンショックの影響から、その年の近辺では売り上げが下がりました。また、2016年に日本銀行(銀行や金融業の企業にお金を貸す銀行)が開始した「マイナス金利政策」の影響を受け、収益の一つである金利を低くせざるを得なくなったため、業界の成長度としては、横ばいの状態が続いています。ですが、元々の業界全体の売り上げ規模自体が大きいため、そういう意味では安定している業界ともいえるでしょう。
今後の動向
今後の動向としてぜひ押さえておきたい事は、元々金融業を行っていなかった企業がこの業界に参入してきているということです。
2019年10月に遂に消費税が10%となりました。それを受けて日本政府は「キャッシュレス化」を推進しようとしています。これをきっかけとして人気芸人がダンスするCMで話題となった「Paypay」などのオンライン決済サービスという武器を持って新たに市場に参入してきたIT企業などが参入してくることで、これまで変化の少なかった金融業界が、今まさに変化の過渡期を迎えています。
今までは銀行の窓口や、直接保険の営業マンと会うことでしかできなかった雑務が、IT技術の進歩によっていつでもどこでもできるようになり始めています。
そういった意味では、これまでになかったチャンスが沢山潜んでいるとも言い換えられるので、これから就職を迎える学生にとっては面白い業界であることは間違いありません。
最後に
長年、就活生に人気のある金融業界。まとめると、近年は人気が右肩下がりであった業界ではありますが、業界自体が変革期を迎えているので、再び人気が上がりつつあるということです。自らその変化の中心になりたいという野心バリバリの人にとっては、挑んでみても面白い業界と言えると思います。平均年収も600万円を超えてくるので、高収入を狙いたい学生にとってもなかなか挑みがいがある業界です。
ただ一度立ち止まって考えてほしいのは、就活において一番大切なことは、自分に合った理想の働き方をするということです。
そのためにも、「自分の理想の働くスタイル」や「社風」などを見つけるために、自己分析や自己分析や企業研究は入念に行いましょう。
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