1.「思考力」とは?
就活の重要ワード「思考力」。
「思考力」があるのとないのとでは、就活の結果に大きな差が出てきます。
この記事ではより有意義な就職活動をしてもらうための、
「思考力」の身に着け方について説明していきます。
2.「具体化思考」の身に着け方
漠然とした大きな考えを1つ1つ分解していき、
明確にすることを「具体化思考」と言います。
この具体化思考をすることで、
自分の目指す方向性がはっきりし、
「自己分析」「企業選び」で大いに役に立つのですが、次の方法で行っていきます。
それは「3W1H」で考えること。
「When=いつ?」
「Where=どこで?」
「What=何を?」
「How=どのように?」
の4つの質問を自分に投げかけることで、考えを分解していきます。
例えば「大手企業で働きたい」という考えを持っていたとします。
「いつから大手企業で働きたいのか?」
→「新卒?中途?」
「どの業界か?具体的にどの企業か?」
→「食品メーカー?商社?」
「その企業で何をしたいのか?」
→「営業?商品開発?マーケティング?」
「その企業でどのように働きたいのか?」
→「とにかく、営業トップの成績を出したい。市平日のプライベートも充実させたい。」
このようにすることで、ぼんやりしていた考えの輪郭が、はっきりとしてくると思います。
考えがはっきりすれば、自分の就活の方向性が決まり、企業選びも無駄なく行えます。
3.「抽象化思考」の身に着け方
具体化思考の逆の考え方です。自分を俯瞰してみることで、本質を見つける思考の方法のことをいいます。
これも「自己分析」で役立ちますし、「志望動機」を考えるうえでも重要な役割を果たします。
この思考の方法は「なぜ?」を何回も繰り返すことです。
例えば、「学生時代に頑張ったこと」というよく聞かれる質問に対して、
「部活動」という答えを持っていたとします。
その場合、
「なぜ、部活をがんばったのか?」
→「中学生のころからずっと続けていたから」
「なぜ、ずっと続けられたのか?」
→「練習するのが好きだったから」
「なぜ、練習するのが好きだったのか?」
→「試合で勝てるから」
「なぜ、試合で勝てるからなのか?」
→「勝った時に、達成感を感じられるから」
というように、思考を進めていきます。
最後に行き着いた「達成感を感じられる」というのが、考えの本質になります。
この「達成感を感じる」ために頑張れるというのは、その人だけの魅力やその人だけの武器になります。
自分だけの魅力がわかれば、自己アピールの場で1歩リードすることができるはずです。
4.「論理的思考」の身に着け方
具体化思考、抽象化思考で明確になった自分の考えを
1つずつ根拠づけて思考していくことが「論理的思考」になります。
自分の考えを他人に説明する際にこの「論理的思考」が大いに役に立ちます。
この思考方法が身についていれば、「ES」や「面接」の場で威力のあるアピールができるはずです。
この思考法のポイントは考えと根拠を順序付けて考えられるかということです。
この図のように考えをまとめていけば、あなたの説明に説得力がつき、納得のしやすいアピールができるはずです。
5.まとめ
以上が3つの「思考力」を身に着ける方法になります。
そして、最後に一番重要なことを書きます。
それは、必ずすべて「文字化(言語化)する」ということです。
もちろん考える作業は頭の中で行いますが、頭の中だけで完結してはいけません。
頭の中で完結しようとしてしまうと、
同じ考えを何度も繰り返してしまう、
結論が出ていないのに完結したと思い込んでしまう、
考えがまとまらなくなることに繋がりやすくなります。
それでは意味がありません。
メモに取る、パソコンに打ち込むなどで「文字化(言語化)する」ことで、
同じ考えを何度も繰り返さなくなり、
結論がはっきりわかるようになり、
考えがまとまるようになります。
「思考力」は1日では身につきません。日頃からこの3つの方法を意識しておくことで少しずつ身についてきます。
「思考力」を身につけて、自分の入りたい企業からの内定を勝ち取りましょう!